Processing 便利な機能を使う
はじめに
Processingには、便利な機能やあらかじめ用意された変数(システム変数)が存在する。これらを利用することにより、プログラミングの効率をよくするばかりか他人からの可読性をあげることもできる。
これは結構重要で、人からアドバイスをもらうときにスムーズに話を進めることができるし、あとからプログラムを再利用するときも利便性があがる。
高いモチベーションでプログラミングに臨むことができるのだ。
便利な機能
Processingにはプログラミングを楽に、見やすくするための機能がある。まずはショートカットキーから紹介しよう。
Ctrl + R … 実行(再生ボタンと同じ)
Ctrl + T … インデント(改行やスペースを自動で挿入してくれる)
Ctrl + C … コピー
Ctrl + X … カット(切り取り)
Ctrl + V … ペースト(貼り付け)
続いてタブ機能を紹介しよう。
Processingでは、ブラウザのようにタブを作ることができ、そこに記述したプログラムは一つの同じプログラムとして扱われる。ちなみに、保存されるファイルは複数に分かれる。
プログラムを機能ごと(多くの場合は関数やクラスごと)に分けることで、目的の箇所を素早く見つけられるようにできる。
上の画像で赤丸のところをクリック
New tab を選ぶ
上の画像の状態になるので、名前を入力してOK
同じところからリネーム、削除も可能
システム変数
システム変数とはプログラミング言語があらかじめ用意してくれている数字が代入される変数のことである。使用法は簡単で、決められた名前を記述するだけでよい。
例としては、以前とりあげたmouseXやmouseYがある。
他の例をあげていこう。
width … size();で決めた横の長さ
height … size();で決めた縦の長さ
displayWidth … ディスプレイの横の長さ
displayHeight … ディスプレイの縦の長さ
★以前、キーボードのカーソルキーをUP,DOWN…というように判定したが、マウスのボタンを分けることもできる
mouseButton … マウスのおボタンを識別。RIGHT,LEFT,CENTERが代入される。
終わりに
プログラミングをしていると、スペースや改行の扱いに困ることがある。とくに、条件文を記述する時などは{}の数を見失わないように気をつけなければならない。
また、変数も困りものである。ウィンドウのサイズに合わせて400,400でプログラムを記述していたら、あとからウィンドウのサイズを変えたくなった(変えざるを得なくなった)というのはざらにある。
そんな時にこれらの便利な機能があるととても捗るのだ。
ちなみに僕はショートカットキーで実行したりコピペをやっていると、「ちょっと慣れた感じ」を出せて楽しく感じる。
ぜひお試しいただきたい。